J:COM TV 550ch『スーパー!ドラマTV』にて独占日本初放送が8/24(土)朝8:30よりスタートする『サンダーバード ARE GO シーズン2』を記念した『「サンダーバード ARE GO」展』が8/4(日)から8/9(金)まで開催される。
初日である8/4、本作の日本語吹替版スコット・トレーシー役の浪川大輔がトークショーでJ:COM Wonder Studioに姿を現した。
サンダーバードといえばお馴染みである、あのカウントダウンSEで登場した浪川。「出方が仰々しい!」という突っ込みを入れながらの登場に会場は笑いに包まれる。
一番最初に放送された1965年版、所謂クラシック版放送時は生まれてなかったが、その後数々のパロディや再放送を繰り返す誰もが知っている人気作に出演していることへの喜びを語った。
『サンダーバード ARE GO』はクラシック版の特撮要素と最新のCGが融合した作品になっていて、映像の迫力は抜群。映画『ロード・オブ・ザ・リング』の特殊効果に携わったスタッフが手がけられていると聞き「すごいですね。ありがたいです。」と感嘆の息を漏らすとともに「なんか縁があるような気がします。会ったことないけど。」つぶやき、観客の笑いを誘った。
ここで話題は各キャラクターの話へ。「自分自身に一番近いと思うキャラクターは5人兄弟のうち誰?」という問いに「メカに精通しているという部分でバージルはないですね。僕、録画も難しいんで。アランはイマドキですね。僕より村瀬君(アラン役の村瀬歩)が近いって感じがしますね。ゴードンはどうしても柿原(ゴードン役の柿原徹也)のイメージがでちゃいます。ジョンは(頭脳派と聞いて)ないです。やっぱり目指すはスコットみたい(責任感が強く、大胆な決断力、ユーモアがある)になりたい。気持ちはなってます。」と答えた。
さらに、本作の悪役フッドにちなんで、浪川の“裏の顔”について聞かれると、「立場的になんですけど、やっぱり闇営業だけはやめた方がいいんじゃないですか?(笑)(社長としても)ちゃんとしていきたいですね。皆さんも気を付けて。」という浪川にまたも爆笑。
アフレコ現場について「ぶっちゃけ仲はいいですか?」というファンも気になる質問には、「声優あまり詳しくない人もいるかもしれないので一応説明すると、みんな結構キャラクターと近いんですよ。それぞれみんな似てるんですけど、KENNくん(ジョン役)だけちょっと違うんですよ。僕のこと(役名の)スコットと呼ぶならわかるんですけど、“スコッツ”って呼ぶんですよ。複数形じゃんって僕が言っても「すみません、スコッツさん」って言うんです。(ここで会場爆笑)彼だけちょっとおかしいんですけど、ほかのキャストはほんと似ています。あと、全然気を使わない。僕結構先輩なんで気を使って欲しいところもあるんですが(笑)全然そういうこともなく普通に和気あいあいとしています。」と後輩をいじりつつも笑顔で語る浪川にアフレコ現場での楽しげな空気を感じた。
その他、『インターナショナルレスキュー』というワードがなかなか言いづらいことや、わからないことはクラシック版から知っている上田燿司(ブレインズ役)が全部教えてくれることなど、普段見聞きできない現場の話にファンは耳を傾けた。
今回のトークショーでは、抽選会で浪川のサイン入りクリアファイル5名分とトレーシー兄弟5人のキャストがサインした第1話の台本が1名に当たる何とも贅沢なコーナーもあり、当選したファンは声を震わせ、中には涙し喜んでいる姿も……。
8/24に独占日本初放送され本作の見どころを聞かれると、「クラシック版から50年以上たって今まだやれるっていうのは普遍的なテーマ、“家族”であったり“チームワーク”とか“誰かを助ける”みたいな、それぞれに特化した兄弟たちがみんなで力を合わせる、救助に向かうという形で誰が見ても楽しめる、男性が見ても女性が見ても楽しめる。あと、(放送開始時間が)朝8:30っておっしゃいましたよね?朝観て、出勤するときには「(自身の名前)浪川 ARE GO!!」って言って行けるわけですよ。皆さんも言ってみてくださいね。」とういう朝の過ごし方の提案に会場は笑いとともに拍手が起こった。
イベント終了前に「今書いてくれている記者の方たちにお願いがあるのですが、ぜひ厚めに、太字で『サンダーバード ARE GO』と書いてください。」とアピールもバッチリに締めくくった。
浪川はイベント終了後、囲み取材に応じた。
Q.イベント終えられていかがですか?
「こんなに暑い中たくさんの方に来ていただいてありがたいなっていうのと、サンダーバード世代ではない方たちにどれくらい刺さるのかというのは心配なんですけども作品を見ていただければ安心できますし楽しんでいただけると思いますし、やっぱり来てくれた皆さんが広めていっていただけるとありがたいなって、そういうイベントになったなっていう風に思います。」
Q.吹替をした際に印象に残ったことは?
「だいたいパーカー役の岩崎さんが“やりすぎだ”というダメ出しが多いですけども、それぞれ兄弟たち、ケーヨとかもいれて、どのキャラクターにも焦点が当たっていて主役回みたいなのがありまして、その時はみんな、主役回に限らずみんな力入ってるんですけども、より一層引っ張っていくぞってのがあって、そういう意味ではチームワークが取れているなーって。不思議な感覚ですね。一つの作品で一人の主役、もしくはダブル主演みたいなのがあって引っ張っていくもんだなと思うんですけど、どのキャラクターも引っ張っていけるってのが、いい作品のあり方の一つだと思います。あぁ、あと機体っていうんですか?1号・2号・3号とか。みんなそれぞれ、たとえば2号は運べる、4号は水中が得意、5号は宇宙に行く。じゃあ1号と3号の差は?という話によくなるんですけど。それは1号は結構誰よりも早く、3号は宇宙に行ける。この微妙な差。ここでいつも戦いが起きてます。(笑)」
Q.トレーシー兄弟の中で1番友達にしたいのは誰ですか?
「時と場合によるんですけど、旅行に行くならジョン、プールに行くならアラン、新橋で飲むならバージル。うーん、ゴードン?ゴードン……?ゴードンはHPを消費したいときはゴードン。(笑)元気いっぱいすぎて、なんか有り余っちゃてるなーってときはゴードンに連絡取ります。」
ということは、兄弟そろえばどんなシチュエーションも楽しめそうですね!
「あー!そうですね!!」
パーフェクト兄弟ですね!
「お上手!それ僕のセリフにしといてもらっていいですか?(笑)ウソです。ありがとうございます。(笑)」
Q.最後に一番の見どころは?
「いろいろイベントでも映像であったりお話であるってお話はさせていただいたんですけど……なぜ人気があるのかというのは、見どころというよりも是非知ってほしいな、探ってほしいなというところがあります。というのは、そこが見どころになると思いますし、後は50年以上続く作品、とぎれとぎれで毎週やっているわけではないですけども、なぜそれだけ続いているかっていう理由が必ずありまして、そういうのがサンダーバードの大きな力だなっていうふうには思いますので、是非それを見ていただいて、あと途中から見ても大丈夫ですし、もちろん最初から最後まで全部見てほしいんですけど、一話見逃しちゃったからもういいやっていうのも最近あるあるですから。2話からでも3話からでも参戦していただいて、楽しんでいただければと思います。」
終始和やかに、されど作品への熱量が伝わる浪川の声は、どの世代のファンにも作品の魅力が伝わったに違いない。
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