10月5日、舞台『魔法使いの嫁』の公開ゲネプロが行われ、出演者の工藤遥、神農直隆、西井幸人、小松準弥、広川碧、佐倉花怜、清水らら、結城洋平、ウィリアム良太ザッキーが囲み会見に応じた。
工藤は「沢山のキャストとスタッフでこの作品を作り上げておりますので、そんな思いが観に来てくださる方に届けばいいなと思います。」と挨拶すると、神農も「昨日の場当たりから怒濤のように今やっておりますけども、全員野球で一丸となって作りあげておりますので、楽日まで良い作品が出来るように突き詰めていきたいと思っております。」とコメントした。
出演が決まった感想の聞かれると工藤は「私の弟が作品のファンでして、出演する事を伝えたら「くれぐれも原作の質を落とすような真似はしないようにないように。」と厳しめな一言をもらいました。この作品は熱烈なファンが沢山いらっしゃるんだなという事を感じたので責任をもって一生懸命チセちゃんを演じていきたいと思いました。」と振り返った。
神農が演じるエリアスの頭部について聞かれると神農は「プロトタイプの形から体とのバランスを考えて、何回もスタッフさんが作り変えてくれたりして、僕の顔に当たらない様なカーブを描いていただいて、つけ心地は良いです。中はコックピットみたいなんですよね(笑)。エリアスの感情が表に出ない部分をつけ心地に助けてもらってる感覚です。メッシュで透けて見えるので暗転も危なくないし、僕の表情も透けるように作られているので、凄くありがたいなと思います。」と感想を語った。
役柄と自分の共通点について聞かれると西井は「ヨセフも自分自身が解らなくなっているっていう事があるんですけど、僕も演じながら自分自身が何なのか、時々解らなくなった事があって凄くキツかったんですけど、千秋楽まで迷いながら悩みながらやっていきたいと思います。」と答え、また共演者の工藤については「初めましてだったんですけど「あれ?何回か会った事あったかな?」というくらいフランクで稽古初日からやりやすかったですね。」と初対面時の感想を話した。
今回の作品の稽古についてウィリアムは「原作ものという所で本もアニメもあって、皆さんがキャラクター、ストーリー、世界観に確固たるイメージを持ってるので、そこに自分達が入っていく事が大変でした。でも演出の高羽さんがアニメの方にも関わっていらっしゃるという事で、役作りや演技の支えになってくださって。あと人柄が良くて、稽古の終盤ってピリピリしたりする事もあるんですけど、稽古が始まる時に「他人を思い合って和やかにいきましょう」と言ってくださって。そういう方が作った作品なので、人の心も動かせるのかも知れないなと思ってやっております。」と、これまでの稽古を振り返った。
最後にそれぞれ初日公演へ向けての意気込みを語ってくれた。
【工藤遥(羽鳥チセ役)コメント】
ファンの皆様、そしてこの舞台をきっかけに「まほゆめ」という作品に触れる方、またこの作品をきっかけに舞台というものに触れる方、様々な方にこの作品を楽しんでいただいて、素敵な魔法にかかっていただけたら嬉しいなと思っております。」
【神農直隆(エリアス・エインズワース役)コメント】
毎日みんなでエンジョイって感じで。みんなで楽しめる事が一番だと思うので楽しめるように毎日一生懸命やっていきたいと思います。
【西井幸人(カルタフィルス/ヨセフ役)コメント】
みんなで全員野球でやっていますし、本役以外にもいろんな役をやっている方もいらっしゃいますし、そんな所も注目していただけたら嬉しいなと思いますし、この素敵なカンパニーの温かさも伝えられる舞台になればいいと思います。
【ウィリアム良太ザッキー(リンデル役)コメント】
今回テーマが「全員野球」という事で、個人的には満塁ホームランを何本も打てるチームが仕上がったと思っておりますので楽しみにしてほしいです。
【小松準弥(ルツ役)コメント】
とてもインパクトのある姿だと思いますが、犬の姿と人型の姿が同居しているという表現をやらせていただいているので「あ、ルツだ。ルツがいたな。」と、どれだけ思ってもらえるかが勝負だと思っております。良い兄ちゃんとしてチセを最後まで愛して寄り添っていきたいと思います。
【結城洋平(オベロン役)コメント】
ヤマザキコレさんが作った世界を、高羽さんが演出してくれて、僕たちがその中のキャラクターとして生きている事は本当に幸せだと思っています。 タフな稽古の中で、高羽さんから「辛いのは自分だけじゃない。思いやりを持って接しよう。」という駄目出しとも人生訓ともいえる言葉をいただいて、それは魔法使いの嫁にも通ずるものがあるなと思いました。千秋楽まで頑張りますので宜しくお願い致します。
【広川碧(シルキー役)コメント】
私の中でシルキーは麗しくて慎ましい女性だと思っていて、その中でもルツとエリアスとチセを家族だと思って大切にしていて、その家族が住む家を大切にしてるというシーンがあると思うので、そこをしっかり根本に置いて表情だけで表現出来るように頑張りたいと思いますので最後まで宜しくお願い致します。
【佐倉花怜(アリス・スウェーン役)コメント】
アリスという役も様々な過去を持っていて、それは明るいものだけではないんですけど。チセが沢山の人にであって成長していくように、アリスも沢山の人に出会って成長していっているので、アリスだからこそ向けられる優しさがあると思います。 高羽さんが「全員野球」という言葉を私たちにくださって、その言葉の下、稽古から駆け抜けてきたなという感覚です。これから皆さんにお届け出来るのを楽しみにしています。
【清水らら(ステラ・バークレム役)コメント】
ステラは家族思いで元気な女の子です。ステラなパワフルな部分を舞台で表現出来ればいいなと思っています。皆の足を引っ張らないように一生懸命頑張ります。宜しくお願いします。
舞台「魔法使いの嫁」は2019年10月5日〜14日に、あうるすぽっとにて上演される。
【舞台『魔法使いの嫁』概要】
日程:10月5日(土)~14日(月・祝)
会場:あうるすぽっと(東京都豊島区東池袋4-5-2ライズアリーナビル2F)
原作:ヤマザキコレ「魔法使いの嫁」(ブレイドコミックス刊)
脚本・演出:高羽彩
出演:工藤遥 神農直隆 西井幸人 小松準弥 広川碧 佐倉花怜 清水らら/結城洋平 ウィリアム良太ザッキー
アンサンブル:五十嵐愛 大上のの 七瀬彰斗
声の出演:有馬自由
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