7月5日、『広瀬香美 SUMMER TOUR 2020 Singing with 鳥山雄司 & 武部聡志 』がブルーノート東京にて無観客有料配信ライブで開催された。
オープニングPVが流れ終えると、グリーンとピンクの華やかな衣装の広瀬の姿が登場し、1曲目は『愛があれば大丈夫』。冒頭、広瀬の力強いアカペラの歌声に惹き込まれる。
ライブが始まったことの嬉しさに満面の笑顔でピアノを弾きながらもパワフルに歌い上げ、出演者全員で顔を見合せて曲の最後1音まで丁寧に奏でた。
1曲目を歌い上げると広瀬は「今回は配信ライブだけど、みんながいる!と妄想をかき立てながら、懐かしい曲、様々な曲をお届けしていきます!」と笑いながら意気込みを語り、続いての『DEAR…again』と『Over the Rainbow』をしっとり優しく弾き語った。
広瀬は「素敵な会場で、素敵なメンバーを紹介します。」と鳥山、武部を紹介すると「この巨匠たちの演奏だと、歌えっ!て圧があって、歌わされちゃうの(笑)。」と今回一緒に共演できたことに嬉しそうな顔で語り、『promise』を熱くリズミカルに歌い上げた。
そして「お楽しみコーナー!」と声を上げると、配信のコメントからリアルタイムのリクエストで歌う企画へ。コメントから『僕がそばに…』を選ぶと、広瀬はこの曲を知らない鳥山、武部に即興でアレンジを加えて演奏する事を提案。
快諾する2人に対し、広瀬は「こっちが緊張してきちゃった。」と言いながらも軽快にピアノと歌声を奏で始めると、鳥山も武部もに見事にセッション。音楽性の高さを見せつけた。
続いてYouTubeでも話題の『歌ってみた』の企画。広瀬の歌声はもちろんピアノの独特の弾き方も大きな反響を呼んでいる。
今回は自身のピアノではないため「激しく弾くと出禁になっちゃうの(笑)。だから、マイルドバージョンで演奏して・・・顔だけ頑張ります!」と宣言すると、先日TV番組『ダウンタウンなう』でも演奏し、絶賛の声があがった『WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント』を披露。
エネルギー溢れる演奏を終えた広瀬は「今回は優しいバージョンでお聴きいただきました。」とコメントすると、武部から「これで優しいんですか?アバンギャルドですよ。」と、ツッコミが入る。すると、広瀬が「実は最近ピアノの調子が悪くなって、この間の動画からピアノ2台目なの。」と、明かした。
ライブも後半。『二人のBirthday』は滑らかに、『ピアニシモ』では冒頭、武部の奏でるピアノにうっとりしながら、語りかけるように歌うと『月の下で逢いましょう』と『ゲレンデがとけるほど恋したい』では広瀬が鍵盤ハーモニカを奏でたりと、多彩な表現力でカッコよく歌い上げた。
広瀬が「今夜はありがとう。秋にお会いできたらいいね。秋にお会いしましょう!」と早く沢山のファンの目の前で音楽を届けたい気持ちを語り、最後の曲『ロマンスの神様』へ。
曲中『ソーシャルディスタンスで音楽を楽しみましょう!』と書かれたアクリル版を挟み、楽しそうに武部との連弾を見せた。
サビでは、マイクを客席に向け、本当に会場に観客がいるように最後まで力強いハイトーンボイスを感謝と喜びで溢れた笑顔で歌い上げ、『広瀬香美 SUMMER TOUR 2020 Singing with 鳥山雄司 & 武部聡志 』は幕を閉じた。
(文:菅原美彩・写真:山岸一之)
『広瀬香美 SUMMER TOUR 2020 Singing with 鳥山雄司 & 武部聡志 』セットリスト
M1:愛があれば大丈夫
M2:DEAR…again
M3:Over the Rainbow
M4:promise
M5:リクエストコーナー/歌ってみたコーナー(僕がそばに…/WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント)
M6:二人のBirthday
M7:ピアニシモ
M8:月の下で逢いましょう
M9:ゲレンデがとけるほど恋したい
M10:ロマンスの神様
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