9月3日、4日に渋谷区と もしもプロジェクトが連携し、新たに取り組む防災イベント『もしもフェス渋谷 2022』が代々木公園にて行われ、4日の『こくみん共済 coop トークセッション』ステージに、元サッカー日本代表の巻誠一郎が登壇。「たすけあい」と「もしもの備え」を考えるトークセッションを展開した。
熊本出身で熊本大地震の時に、ボランティア活動に率先して参加した経験を持つ巻は「今回は『もしもフェス』ですが、大きな災害が起こる時は大多数の人が「まさか自分が!?」と思うんです。その、まさかのための心の備えが大切だと思いました。実際、何をやっていいか分からない事が多いと思うんですが、まずは情報を収集する事、正確な情報が大事ですね。」と思いを語った。
更に「東日本大地震の時に僕は千葉に住んでいたので、経験すると意識は変わりますよね。そこから意識が変わって防災グッズを玄関に置いたり、水と最低限の食糧は持ち歩くように心がけていますね。」と現在の災害に対する心構えについても語ってくれた。
また、ボランティアリーダーとして活動した時に、大切にしていたことについて聞かれると「僕は民間の支援団体として活動していたので、目の前に困っている人がいたら助けるという考えで行動していました。情報が見えないという事が一番怖くて、災害時は2次・3次ソースでは間に合わない。1次ソースの情報を取り込めるようになると、やるべきことが明確になると思いました。あと災害時には物資のケアはもちろん大切なんですが、心のケアが一番大切だと思いました。不安にもなりますし、我先にと心のゆとりが無くなってしまうのは見えましたね。」と思いを語った。
またトークセッションの後に巻は、地元・熊本のマスコットキャラクター・くまモンのステージにも登場。
最後に「みんなで共有する事が大切なので是非、今日感じた事を周りのみんなと話してください。」と観客達へメッセージを送りステージを後にした。
(文:山岸一之・写真:菅原美彩)
0コメント