宮本亜門、横内謙介、深沢桂子、MIYAVI、古屋敬多、梶裕貴、武田航平、太田基裕、浅野ゆう子が『イノサンmusicale』制作発表記者会見に登壇!!

『イノサンMusical』発表記者会見に演出家の宮本亜門、劇作家の横内謙介、音楽監督・深沢桂子、ギタリストのMIYAVI、主演を務める古屋敬多をはじめ、梶裕貴、武田航平、太田基裕、浅野ゆう子、豪華出演者が登壇した。

『イノサン』は『週刊ヤングジャンプ』2013年9号より連載2015年20号まで連載され、現在は続編『イノサンRouge』が『グランドジャンプ』にて絶賛連載中。発行部数は電子書籍を含め累計150万部という大人気作だ。

まず登場したのは今回の演出を務める日本が誇る演出家・宮本亜門、そして脚本を担当したの劇作家・横内謙介。

宮本は今年の4月にガンを患っていること公表していたが、このミュージカルのオファーが来たのが今年に入ってから、自身がガンである宣告を受けた後のことだったと明かした。

人気漫画が原作の今回、オファーを受けた宮本は「今までやったことのない2.5次元ということで、2.5次元的なことができるのか僕は?と言ったところ、プロデューサー曰く2.5次元ではないものをと言ってくれてしまったので、だったら思いきってチャレンジさせてくださいという話で今回は決まりました。」さらに「企画書に横内さんの名前があったので、横内さんと仕事ができるの!?と引き受けたお仕事です。楽しみにしております!」と続けた。

一方、横内は「2.5次元的なものはいくつかやっているのですが、2.5次元ミュージカルがはやり始めてからはやったことがなかったので、今回は正当な2.5次元に挑戦しようと思っていた矢先、宮本亜門って名前聞がふってわいてきて、2.5次元を越えようと。2.5次元にとどまらせたら面白くないなと勝手に思いました。」と、それぞれお互いへの期待をのぞかせた。

この作品においての音楽の役割を聞かれると、「やっぱりロックな感じでいければと思います。その時代の女性の生き方や、どれだけの差別を受けたか、「最悪!」て言ってバンバン男の人を切っていった彼女のたくましさが音楽の中で表現されながらMIYAVIさんと一緒につくっていけたらなと思います。」と深沢は意気込みを語った。

MIYAVIも「おなじくです。」とし、「本当に衝撃でした。原作を読ませていただいたとき、迷いました。自分が関わって何ができるのか。女性の権利、特にあの時代の【生きる】ということに対して渇望している人々のパッションをギターで表現できればなと思いました。この作品は日本だけじゃなくパリでも上演されるということで日本発の作品として世界で見てもらえるというのはすごく楽しみにしています。」という言葉にギタリストとしての矜持を感じさせた。

そして、ここからは役者陣を交え作品について語っていくことに。

今回主演の一人、古屋敬多をはじめ、梶裕貴、武田航平、太田基裕、浅野ゆう子という豪華揃い踏み。また、W主演の片割れマリー役の中島美嘉はスケジュールの都合で手紙での参加となった。手紙の中で中島は「『イノサン』との出会いは、美しい表紙に惹かれ思わず全巻買いした。」ことや、「私が大好きなマリー-ジョセフ・サンソンを演じさせていただけること、とても光栄に思っています。初めてミュージカルに挑戦させていただくので、不安も大きく今から緊張していますが、全力で頑張らせていただきます。」と、この作品への思い入れの強さがうかがえる。

古屋が演じる主役のシャルル-アンリ・サンソンは実在の人物。過酷な時代を生きた死刑執行人の壮絶な人生を演じるに当たり次のように語った。「よりリアルに演じていきたい。あと、なんといっても美しさを常に意識しながら表現していきたいと思ています。」

ルイ16世を演じる太田は今までよく知られているルイ16世とは違う描かれ方をしているというこの役について「フランスという国に絶望しながらも変えようと葛藤し、もがき、戦い続けた人物です。『イノサン』という耽美な世界の中で、人間臭く繊細に美しく演じていけたらなと思います。」と話した。

最後は1人ずつ、この作品を楽しみにしている方々にメッセージを送った。

「この作品のとっても芸術的な美しさを一緒に体感しましょう。劇場でお待ちしてます。(古屋)」

「絵柄の美しさだったり18世紀フランスの華やかさというものの中に隠されている人間の残酷さみたいなものをすごく感じるお話です。死刑執行人という役どころを主人公にそえて物語を展開していくわけですけども、その【死】を通して人間の【生】というものを感じられる作品だなと思いました。僕も人間らしくなまなましく演じられればなと思います

のでどうぞ楽しみにお待ちください。(梶)」

「素晴らしい原作ですし、そして素晴らしい演出家の宮本さんはじめ素晴らしい人たちがそろっております。その中で、表現することの喜びを感じてですね、皆様に原作以上のものをお届けできるように稽古して劇場へ持っていきたいと思いますので、皆様是非よろしくお願いします。(武田)」

「『イノサン』は本当に芸術的で奥深い作品だなと思いました。そしてそれを劇場に来てくださるお客様に精一杯お届けできるよう頑張って参りたいと思います。(太田)」

「わたくしの人生の中で初めてのチャレンジをさせていただきます。いくつになっても新しいことにトライさせていただくっていうのはとてもうれしいことで、この度は普段相見えることの無い皆様とご一緒させていただける、そしてキャストの中では間違いなく最年長ですので若い皆様の足をひっぱったりご迷惑にならないようについていきながらも自分自身で楽しい時間を過ごせればいいなと思っております。ですが、態度は一番大きいと思いますが(笑)劇場で皆様のお越しをみんなと一緒に楽しみにお待ち申し上げております。(浅野)」


『イノサンmusicale』は日本公演が2019年11月29日(金)~12月10日(火)ヒューリックホール東京にて、パリ公演は2020年2月に上演される。



(文・写真:谷利沙紀)

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